ミツユビ工房が目指したいことの一つに、
「壊れるもの」
「壊れては困るもの」
を上手く分離して作る、という目標があります。
なぜそうするのか。当然のようで意識しないと気づきにくいので、少しだけ具体例を挙げてみます。
諸行無常
例えば、事務所でパソコンを1台買いました。
さて色々仕事に使えるぞと思い、沢山のソフトをインストールし、日々仕事の記録を入力していました。
ところがある日、パソコンの中に貯まった埃が発火し、パソコンと同時に、インストールしていたソフトも、何年もかけて入力した仕事の記録もなくなってしまった…
さすがにそれに懲りて、データのバックアップは大事だよねと思い、外付けハードディスクを買ってきて、定期的にバックアップを取っていたのですが、ハードディスクも中身は円盤が回っている機械。ある日、大きなガリガリという音とともに止まってしまい、またしてもデータは消えてしまった…
いずれも、初期の頃は気にしなかった状況が、年を重ねるごとに問題となっていくケースです。
どこか遠くの人の話ではなく、どこでも起きうる問題です。
ここにもクラウドサービスが有効!
今の時代、
「壊れては困るもの」= 仕事で使う大切な情報資産、または仕事に欠かせないソフトウェア
は、断然クラウドサービスを使ったほうがよいです。
クラウドサービスは、基本的に「データセンター」と呼ばれる場所で動いています。
データセンターはとても物々しい場所で、
・埃すら入らない部屋
・結露しないよう、温度湿気を常に一定に保持
・停電しないよう発電機も完備
・安易に人が入れない
・そもそも場所も一般の人には知られないようにしている
という厳重さに加え、その中で働いている人は
・壊れる前に定期的にパソコンやハードディスクを交換
・同じデータを複数のハードディスクに自動コピーして、もし壊れても元に戻せるようにしている
といった仕事を日々行ってくれています。
こんな場所にも関わらず、データの保存料金はブルーレイディスク1枚(25GB)で月100円くらいで使うことができます。
ソフトウェアを動かすパソコンにあたるものについては、どれくらいの規模で動かすかによって値段は様々なのですが、例えば1日10時間営業として、お店を開けている時だけ使用し、10人程度が入力業務に使うには十分な程度であれば、1日200〜300円くらいでしょうか。
※これらの価格は条件によって変わりますので、あくまで参考価格とご理解ください。
壊れるものは汎用品を積極的に
大切な情報資産と違い、壊れる可能性のあるものは、汎用品を上手く使って、ダメならサッっと取り替えられるようにすると良いと思います。
今の時代、一番のお勧めは、安価なスマホやタブレットに簡単なアプリをインストールする方法が良いと思います。
えっ、アプリの開発ってお高いのでは…と思われがちですが、作るものによって本当に手間のかかり方が違います。
最も手間のかかるアプリは、スマホゲームでしょうか。大作だと、それこそ何億円とかかります。
反面、よくファミレスなどで見かける、シンプルに注文を入力していくタイプのアプリであれば、ソフトウェア開発初心者の中高生の方でも作れてしまうくらい簡単に作れます。
スマホやタブレットの選び方も、本当に社内の方だけで使う事務的なものであれば、安価なAndroid端末が良いでしょう。
お客さんに綺麗な画像を見せながら紹介したい場合は、やはり画面の映りが綺麗なiPhone/iPadがお勧めです。
でもちょっとだけ注意!
とはいえ、少しだけご注意いただきたいことがあります。
それは特にクラウドサービスについてですが、
・利用料の支払いが滞ったら速攻で消えます
これはお金が厳しくて支払いができなかった時に限らず、例えば自動引き落としに使っていた法人向けクレジットカードの契約を変えた時、手続きを忘れていたといったケースでも起きえます。
(私は、そういうケースを実際に見ちゃったことがあるのですが…悲惨でした。)
最近はそれでも少しだけ親切になってきて、事前に連絡のメールを送ってくれるところも多くなってきたのですが、何しろ普段から「新サービスのご案内」「利用規約変更のご案内」のようなメールが沢山来る中に、それらのメールと変わらないような丁重な文章で重大な事柄が書いてあったりするので、なかなか分からないこともあります。
そのような分かりづらい注意点については、ミツユビ工房で上手くサポートできればなと思っています。
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