2025-07-18

物理的な壁

さて、明日から3連休だそうです。
私は「奪われたものは一向に戻らないまま、とにかく義務を果たすため」、普段の週一休みと何ら変わりのない週末ですが・・・

日本はこの週末、選挙があります。
このブログは政治的な主張などは書きません。誰が正しいというものでもないので、各々が自由意志に基づいて思いを馳せましょう。

とはいえ、政治的なことは語らずとも、職業柄なのか、選挙のタイミングになると、ちょくちょく聞かれることがあります。
それは
「投票所行くの面倒くさいです。なんかスマホとかで便利にならないんですかね」
というご意見です。

これは私なりには答えがありまして・・・
結論から言いますと
「危ないからやらない」
に尽きます。

コンピュータのセキュリティが何々という話はよく出ますが、セキュリティの話は突き詰めると「確率論」です。
守りを突破される可能性がゼロにはならないけど、突破したときの利得と、それにかかる見込み費用を比べて、突破するのにお金かけるほうが損だと思わせることに集約されます。
例えばオンライン決済なども、間違いなく決済できる上限額があります。最悪突破されて被害が出ても、その範囲内であれば保証しようか、というスタンスでサービスを営んでいたりします。

かたや、日本という国を丸ごと手に入れる可能性すらある「選挙制度」が乗っ取られたりすると、金額に換算すると膨大なものになるどころか、それこそ取り返しがつきません。とんでもない大金をつぎ込んでくる勢力が出現する危険も出てくるでしょう。
それ故に、そうそう簡単には突破できない「至る所にある投票所で、物理的に紙を投入するしかない」という方法が、極端に破壊の難しい壁として使われている、はずです。

おそらくその観点だと、郵便投票ですら危ういです。偽造もさることながら、かなり直接的に金銭買収が成立してしまいます。投票所で誰かに人が付き添って「○○さんって書いてくださいね〜」とか誘導してたら、すぐに見つかってしまいますが、郵便ではそうもいきません。投票用紙が届いて締め切られるまでの間を見計らって、何か企む人が大量に出てくるでしょう。

てなわけで、選挙が不便なことは、セキュリティ上仕方の無いことです。
毎日開催してるわけでもなく、数年に一回のイベントなので、ちょっと面倒ですが足を運びましょう。

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